人材紹介と人材派遣の違いは、人材紹介会社は企業と転職希望者のマッチングを図り、仲介に入るのが主な仕事で、人材派遣会社は、転職希望者と直接雇用契約を結ぶので、給与や社会保険などは全て人材派遣会社が行います。人材を求める企業の情報と転職を希望される人材の情報をマッチングし、それぞれの橋渡しをするサービスです。いわば転職における仲人（なこうど）のような存在です。通常、まず企業の求人票を人材の方に見ていただき、希望された場合のみ推薦するようになります。扱っている求人は基本的には正社員の募集案件ですが、ごくまれに契約社員などの取り扱いもあります。採用が決まった場合は、企業と人材が直接雇用契約を結びます。
人材派遣は、企業の求めに応じて派遣会社にあらかじめ登録されたスタッフを送り込んで仕事をしてもらうというサービスです。ですから、働く人はあくまでも派遣会社に所属することになり、給与も派遣会社から支払われます。現在では一つのワークスタイルとして定着していますが、転職をサポートするという機能はありません。ですから、本来はまったく別物ですが、最近、派遣会社の一部で、一定期間派遣で働いた後に正社員として雇用されるという「紹介予定派遣」というプログラムを取り扱う場合もあるようです。
人材紹介会社は基本的に無料で利用できるのが特徴で、その資金源は企業側から料金を受け取るシステムになっているのがほとんどです。人材紹介で採用した場合には、その予算の中から人材紹介会社に報酬が支払われる仕組みになっているのです。人材紹介会社がご登録者から費用をいただくことはありません。
人材紹介は、今すぐ転職する人でも登録しておくことは可能ですので、将来的に転職を考えている人は、早めに登録し、相談してみるのも良いかもしれません。思いがけない良い企業との出会いがあったり、新しい自分の可能性に気づかせてくれることもあるかもしれませんので、早期転職に繋がる可能性もあります。